かつての私は、片づけてもすぐに散らかり、収納グッズを買い足しては余計にごちゃついてしまう――そんな“汚部屋の住人”でした。
けれども、試行錯誤を重ねた末に、片づく収納に必要な”たった一つの正解”を見つけました。
この記事では、元汚部屋の経験からたどり着いた、シンプルで無理なく続けられる収納のコツをご紹介します。
”たった一つの正解”は「自分に合う方法をみつける」こと

SNSを眺めていると、おしゃれで整った収納の写真や動画がたくさん流れてきます。
「うちもこんなふうにしたい!」と憧れて、つい真似してみたくなるものです。
私も以前はそうでした。気になる収納術を片っ端から試していたのです。
でも現実は…片づいた状態が長続きしない。
たとえば白くて中が見えないボックス。
見た目はすっきり素敵なのに、数日も経つとゴチャゴチャに逆戻り。
せっかく整えても「やっぱり私は片づけ下手なんだ」と落ち込むばかりでした。
そんな失敗をくり返してようやく気づいたのは――「見た目がきれいでも、自分に合っていなければ続かない」ということ。
収納には人それぞれの“正解”があります。
大切なのは、自分の性格や暮らし方にフ合う方法を見つけること。
無理に誰かのやり方に合わせる必要はありません。
ここからは、私が実際に取り入れてラクになった収納アイデアを紹介します。
1.“見える収納”で忘れ物ゼロに

中が見えない白いボックスは、私にとって「存在を忘れてしまう原因」でした。
何が入っているのか把握しきれず、適当に入れてしまい、気づけばごちゃごちゃに…。
そこで思い切って、透明や半透明のボックスに切り替えました。
パッと見て中身がわかるので、探し物のストレスがなくなり、戻すときも一目で場所がわかるので片づけやすくなったのです。
「見た目よりも、分かりやすさ」を優先したことで、毎日の片づけがぐっと楽になりました。
2.“ざっくり収納”でハードルを下げる

SNSでよく見る「1ボックス1アイテム」の仕切り収納。
見た目はきれいですが、私には細かすぎて戻すのが面倒。
結果、使った後にものが散乱しがちで、すぐに乱れてしまいました。
そこで今は“ざっくりまとめて入れる”スタイルに変更。
たとえば、キッチンツールはスタンドにまとめて立てるだけ、文房具も仕切らずにざっくりケースへ。
仕切りすぎないことで、戻す作業が簡単になり、散らかりにくくなりました。
3.“使う場所に置く”を徹底

以前は「同じジャンルはまとめて収納」が正しいと思っていました。
でも実際には、使う場所から遠いと取りに行くのが面倒で、つい出しっぱなしに…。
今は「よく使うものは使う場所に置く」を徹底しています。
キッチンの壁面収納には調味料や食器を、リビングにはよく使う眼鏡や文具を。
動線に合わせるだけで、自然と片づけやすくなりました。
4.服は“仕舞い込まずに掛ける”

以前は服を畳んで収納ケースに立てて並べていました。
けれども畳む作業が面倒で、洗濯物が乾いてもつい放置してしまうことが多かったのです。
そこで方法を変え、乾いたらそのままクローゼットに掛けるスタイルに。
畳む手間がなくなり、洗濯後すぐに片づけられるようになりました。
さらに「掛けられるだけしか持たない」と自然に意識できるようになり、服の管理もラクに。クローゼットがスッキリ保てるようになりました。
「無理なく続けられる方法」がベスト!
収納は「誰かの正解を真似すること」ではなく、「自分に合った仕組みを見つけること」が大切です。
SNSで紹介される方法はどれも素敵ですが、必ずしも自分の暮らしや性格に合うとは限りません。
私自身、見た目を優先していた頃は何度もリバウンドをくり返しましたが、“使いやすさ”を優先するようになってから、自然と片づけが続くようになりました。
収納のゴールは、部屋をきれいに保つことではなく、暮らしをラクに、心地よくすること。
「このやり方なら無理なく続けられる」と思える方法こそが正解です。
小さな工夫からで大丈夫。ぜひ、自分に合った収納の形を見つけてみてくださいね。