「掃除をしているのに、なぜゴキブリが出るの?」
そう思ったことはありませんか?
以前の私は、ゴキブリが出るたびに「もっときれいに掃除しなければ」と思っていました。
床を拭いたり、殺虫剤を買ったりして、その場では対策をしたつもりになる。
ところが、しばらくするとまた出てきます。
今振り返ると、問題は掃除の回数だけではありませんでした。
家の中に物が多く、虫が隠れられる場所をたくさん作っていたのです。
私は20年以上、物に囲まれた部屋で暮らしていました。その後、少しずつ物を減らし、床や収納の中に余白を作るようになってから、ゴキブリをほとんど見かけなくなりました。
今回は、汚部屋だった頃のわが家を振り返りながら、ゴキブリが出やすい家にありがちな「5つの置きっぱなし」を紹介します
ゴキブリ対策は「掃除」だけでは足りない
ゴキブリなどの害虫が生きるためには、食べ物、水、隠れる場所が必要です。
米国環境保護庁(EPA)などでも、食べ物や水分を残さないことに加えて、紙類や段ボールなどの散らかりを減らし、隠れ場所を作らないことが予防につながるとされています。
つまり、見えている場所をきれいに拭いていても、物の下や収納の奥に隠れ場所があれば、虫にとっては居心地のよい家のままです。
掃除を増やす前に、家の中に「暗くて、狭くて、動かさない場所」がないか、確認してみましょう。
1.段ボールや空き箱を置いたままにしている

通販で届いた段ボールを、部屋の隅に置いていませんか?
「次の資源ごみの日に出そう」
「何かを送るときに使えるかもしれない」
そう思っているうちに、2箱、3箱と増えてしまうことがあります。
以前の私も、段ボールを収納用品のように使っていました。
空き箱も捨てられず、押し入れや棚の上に何年も置いていたものです。
けれど、段ボールの波形になった隙間や、積み重ねた箱の間は、虫が隠れやすい場所になります。荷物と一緒に虫が家の中へ入り込む可能性もあるため、室内に長く置かないほうが安心です。
段ボールをゼロにする必要はありません。
「荷物を出したら、その日のうちにたたむ」
このルールだけでも、置きっぱなしは減らせます。
2.飲み終わった缶やペットボトルを放置している

飲み終わった缶やペットボトルを、シンクやテーブルに置いたままにすることはありませんか?
ほんの少ししか残っていなくても、飲み物や食品の汚れは虫のエサになります。
とくに夏は、「明日の朝に片づけよう」と一晩置くだけでも、においが残りやすくなります。
私も以前は、飲み終わった缶をキッチンに何本も並べていました。自分では空の容器だと思っていましたが、虫にとってはそうではなかったのでしょう。
飲み終えたら軽くすすぎ、水を切ってから、ふた付きの容器や口を閉じた袋に入れます。
面倒に感じる日は、寝る前にシンクへ運ぶだけでもかまいません。
テーブルに置いたままにしないことから始めましょう。
3.床に物を直置きしている

買ってきた物が入った紙袋、読みかけの雑誌、届いた荷物。
とりあえず床に置いた物は、そのままになりやすいものです。
床置きが増えると、掃除機やフローリングワイパーがかけにくくなります。物の下にはホコリや髪の毛がたまり、虫が隠れていても気づきにくくなります。
汚部屋だった頃のわが家は、床のほとんどが物で隠れていました。
掃除機をかけているつもりでも、実際に掃除できていたのは、物が置かれていないわずかな場所だけだったのです。
床にある物を、すべて捨てる必要はありません。
紙袋は棚の一角へ、雑誌はカゴの中へと、置き場所をひとつ決めてみてください。
床が見える面積が増えるだけで、掃除はずっと簡単になります。
4.シンク下やコンロ下に物を詰め込んでいる

シンク下やコンロ下は、扉を閉めると中が見えません。
そのため、使わない鍋や保存容器、紙袋、洗剤のストックなどを入れたままにしがちです。
とくにシンク下は水道管が通っているため、湿気や水漏れにも注意したい場所です。
物をぎっしり詰め込んでいると、奥の状態が見えず、水分や汚れにも気づきにくくなります。
私も以前は、空いている場所を見つけると、そこへ何かを押し込んでいました。
収納は、たくさん入るほどよいと思っていたからです。
今は、奥まで見渡せる程度に物を減らしています。
まずは一度、扉を開けてみてください。
使っていない物をひとつ外へ出し、風の通り道を作るだけでも十分です。
5.玄関やベランダに使っていない物がある

家の中をきれいにしていても、玄関やベランダに物が多いと、虫が隠れやすくなります。
使っていない植木鉢、古い傘、空の収納ケース、処分する予定の不用品。
外にあるから大丈夫だと思いがちですが、玄関やベランダは家の中へつながる場所です。
屋外で暮らす種類のゴキブリが、一時的に室内へ侵入することもあります。玄関ドアや窓まわりの隙間をふさぎ、家の周囲の隠れ場所を減らすことも予防のひとつです。
外まわりには、今使っている物だけを置く。
それを基準に、一度見直してみましょう。
50代からは、掃除を増やすより片づけやすい家にする

ゴキブリを出さないために、毎日念入りに掃除をしなければならないと思うと、気が重くなります。
けれど、物が少なければ、掃除にかかる時間は自然と短くなります。
段ボールをためない。
空き缶を置いたままにしない。
床に物を置かない。
収納の奥まで見えるようにする。
玄関やベランダに不用品を置かない。
どれも特別な掃除方法ではありません。
虫が隠れやすい場所と、エサや水分になるものを減らすだけです。
50代になると、家事に使える体力や時間も少しずつ変わってきます。
掃除を頑張り続けるより、頑張らなくても掃除できる家を作ったほうが、これからの暮らしはラクになります。
今日、全部を片づけなくてもかまいません。
まずは玄関に置いてある段ボールを1枚たたむ。テーブルの空き缶をキッチンへ運ぶ。
そんな小さな行動から始めてみてください。
虫にとって居心地が悪く、人にとっては暮らしやすい家に、少しずつ変わっていきます。
※すでに見かけてしまった方は、置き型の駆除剤を併用してください
※ゴキブリを繰り返し見かける場合や、すでに繁殖している可能性がある場合は、侵入経路や発生場所を確認し、必要に応じて専門の害虫駆除業者へ相談してください。

